季節の一枚

最近の撮影より


中井侍 2019
中井侍 2019 《令和元年5月上旬》
改元の十連休中に訪れた中井侍と恵那へ、連休明けの雨上がりの撮影日和に再訪して来ました。 我が家から此処への道程は、距離的には大した事も無いのですが、実は“酷道・嶮道”で大変難儀なのであります。
今迄は、その最たる愛知・静岡・長野に跨る佐久間湖沿いの県道一号で赴くのが最善だと思い込んでいたのですが、最後の最後、撮影地付近の林道最終区間が崩壊で通行止め。 偶然出くわした最奥の民家のおじさん曰く、去年の大雨で三ヶ所崩れ、未だ復旧工事には着手していないとの事。 車を止めて歩いて向かおうとすると、「裏側から大回りしなさい」との、そのおじさんの強制的な強い勧め。 おおよその道程は、初回訪問時の好奇心から机上確認済みだったし、撮影後は恵那に向かうので、方向的に好都合ではあるのも確か。 迷ったけれど従う事に。 運良く、新車購入時以降一度も更新していない車載ナビも、途中の林道分岐点(地蔵峠手前)付近まで案内してくれる様。
県道一号まで下りて、国道四一八号で川島集落経由、背後の高台に位置する向方集落から更に林道を十キロメートル、およそ一時間かけて無事到着。 初回訪問時(七年程前)は未舗装だったはずの、撮影地から先の未知の林道は、新しい舗装の天上の快適道路でした。 (この様な状況から、今回は県道一号・佐久間経由では無く、国道一五一号・新野峠経由で向かいました。)
此処の作品の撮り直しは消去法的訪問でもあるのだけれど、いまいち新緑には時を逸したかと言う不安と、それにも増して、前回(三年前)撮影の足場から今でも当時の画角で撮影出来るかが気がかりではありました。 結果からすれば、思いの外条件は良かったと言う所でしょうか。 但し、今回の画角で精一杯。
前回よりも若干望遠寄りになっているのですが、実際には画角左・上・右には、四メートル程先の空中に生い茂るつる植物が。 運悪く風が吹くとゆらゆら画角内に影がちらつきます。 下は下で、手前遥か下の斜面の林が成長して、判り難いのですが、左下隅にはその姿が微かに入り込んでいます。 もう来年は大々的に写り込む位に成長している事でしょう。
連休中の訪問では迂回で到着が遅れ、昼過ぎから曇ってしまい残念な結果。 恵那への訪問前に寄る組み合わせや、今年が最後かもしれないとの動機での再訪は、一応の正解だった様です。 今回はPLフィルターを使いましたが、個人的にはどうも加減良く使いこなせない道具の一つです。
尚、前々回のページでも記した通り、Z7 になってピクチャーコントロールの雰囲気が様変わりしました。 より自然な色調で好印象。 以前の作品で中々上手く編集出来なかった画像も、万能では無い様ですがほとんどが簡単修正可能(但し、旧機種撮影画像には基本的に“スタンダード”がお勧め)なので、不満が募っていた作品は順次最新の色調に差し替えて行く予定です。

令和元年5月7日
令和元年5月7日:130mm
(Z7:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR + PL filter)
平成28年4月26日
平成28年4月26日:120mm
(D800E:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II + UV filter)
共に11時台の天竜峡行き。 日差したっぷりの好天の鉄道風景写真としては、この時刻の汽車が一番印象的な絵になる様な気がします。

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